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曼荼羅アート「煌き」のメイキング~美しい曼荼羅アートの描き方・応用編~

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こんにちは。幸運を呼ぶ曼荼羅アート@divinemandaraartsの岩本幸子(イワモトユキコ)です。

2020年の最初に完成した曼荼羅アート「煌き」。

この作品は、2019年に交通事故の怪我で全く動けなかったときに、TwitterやInstagramやYouTubeでたくさんの方のアート(絵や音楽)を見てとても元気をいただきました。

プロアマ関係なく、どの作品も本当に素晴らしくて、その美しさを感謝を込めて表現したいと思って描いたものです。

今回は、この「煌き」のメイキングを、描き方を振り返りながらご紹介したいと思います。

曼荼羅アート「煌き」作品ページ

曼荼羅アート「煌き」

曼荼羅アート「煌き」のメイキング~美しい曼荼羅アートの描き方・応用編~

使用した画材

最初に、今回の使用した作画をご紹介します。

  1. (黒)画用紙 (*ここでは15cm角正方形黒画用紙を使用しています。)
  2. 鉛筆(Bか2Bくらいが描きやすい)
  3. コンパス
  4. 分度器
  5. 定規
  6. ゲルボールペン

曼荼羅アート「煌き」の作画工程

下書き前のイメージを決める

今回の曼荼羅アートのモチーフは、「青い炎」からきています。

たくさんのアート作品を見ているときに感じた、実際には目では見えない何とも言えないキラキラとした輝きのような美しさを表現するには、赤い炎ではなく、青くて神聖でその中に細かい光の粒があるようなそんな炎がぴったりだと思いました。

青い炎は実際には温度はより高いのですが、赤い炎と比べるとどこか冷静さがある情熱というイメージがあります。

そこで、いくつか青い炎の写真を眺めて、どのような形の曼荼羅にするかイメージを決めていきます。

イメージした図案を画用紙に丁寧に下書きをしていく

描きだす前に、軽く瞑想をして「自分が表現したいものを感謝と愛を持って描けるように。

また多くの方に幸せを届けられますように。」とお祈りをして描き始めます。

黒画用紙に、青い炎をイメージしながら、自分の手が描きたいように、丁寧に線を引いていきます。

色塗り

今回の色塗りでは、炎の中には細かい模様があるのではないので、色をできるだけグラデーションして炎のもつ揺らめきと、その中にある光の輝きを表現するように意図していきます。

内側部分の色塗り

青を基調にして、アクセントカラーに銀色、そして、深みを出す緑と紫をメインで使う色に決めて、色を塗っていきます。

美しいグラデーションをつけるには、単色のペンで線を引き、色を塗った後、同系色の青のラメペンで重ね塗りを繰り返していきます。

ここで使用したペンは、

中間部の色塗り

最初の色塗りで青のきれいなグラデーションが決まってきたので、それをさらに強調するかのように同じ青系の色でグラデーションを繰り返していきます。

できるだけ炎の持つ広がり感や光のきらめきを意識して、外側にも光は解き放たれるようなイメージを持ちながら色を塗っていきます。

イメージをしながら丁寧に塗ると、形は違えど、そのような感じに色が塗れるようになります。

今回の場合は、常に頭の中で、「青い炎」のイメージを思い描きながら、色を塗っています。そうすると、炎そのもののどんぴしゃの形ではありませんが、炎が揺らめくような輝き感が色に出るような気がします。

愛情をもって丁寧に色を塗ると、色が応えてくれるように思います。

ここで使用したペンは、内側の時に使用したペンとほとんど変わりません。

最外周部の色塗り

ここからは、最初から中盤戦までの全体の色を見ながら、最後、絵がどの方向に向かうのかを決めるとても大切な部分です。

今回のモチーフは「青い炎」ですが、中盤戦までの青のグラデーションだけだと、少し単調気味、かつ、華やかさがどうしても足りない気がしていました。

また今回は、2020年1月のお正月の時期だったのもあって、華やかに広がっているイメージを表現したいと思いました。

一番良い色がどれがいいのか悩んでしまって、すぐに色が閃かない場合、数日空けてから色を塗るようにしています。

そうすると、また新しいアイディアが浮かぶことが多く、最終的に思った通りの色が出せるようになります。悩んだときは時間をあけましょう。

悩んだ末、外側の色身を青~紫~ピンクのグラデーションにすることにしました。

しかし、違った色合いを使うと、まったく大失敗することもあるので、とても慎重に、色を選びながら描いていきます。

一通り青~紫~ピンクで色を置いたのですが、何かどこか浮ついた感じがあって、もう少し青い炎の持つ深い煌めきを出したいと思い、またさらに数日間悩みました。

その後、更に深い青を足して、ピンクの甘さがありながらも青の色がずっと落ち着きと奥行きを出してみました。

ここで使った色は、

完成

インクが乾くと色が違う場合があるので、色塗りが一通り終えてから、一晩から数番寝かしてみます。自分の中で納得がいく感じがあれば完成です。

こちらの作品も数日おいた後に確認して、納得感があったので、ここで、完成としました。

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「煌き」

「青い炎」をモチーフにした、「煌き」が完成しました。

内側は、美しい青のグラデーション、そして外側は炎らしく深い青の中にピンクの華やかさも加えながら、炎が外側に広がる感じが出せたと思います。

全体像を見ると、炎というより花のような美しさがある気がします。個人的には、アート作品の中にあるキラキラと光る光の粒のようなものがこの作品を通して感じていただけると、成功した気がします。

この曼荼羅アートで使用している簡単に描けるフリーハンドの模様

初心者でも簡単!1分で描けるフリーハンド曼荼羅アート下絵模様10点【動画あり】

曼荼羅アート「煌き」の完成品動画

完成した「煌き」をライトを当ててみました。

ラメペンがキラキラして、写真よりきれいに輝いて見えます。

まとめ

約1か月かかって完成させた「煌き」のメイキングです。

今回描いてみて気付いたこと、学んだことが本当にいろいろあったのですが、

  • モチーフ(今回は炎)をイメージしながら描くと炎のきらめきが表現できる。
  • 自分が納得いく色が出るまで時間をかける。焦らない。
  • 丁寧に愛と感謝を込めて描くと、色がその想いに応えてくれる。
  • 同系色だけでまとめてもきれいだが、あえて冒険をして反対色を入れると作品に広がりが見えるようになる。その時も、ベースの色(今回は青)に敬意を持ちながら、差し色で混ぜることで、まったくバラバラな色合いにはならない。

一般的に、きれいな作品は見ているととても幸せな気持ちになります。

人に何か温かい気持ちを届けられるようになるのは、愛を込めて描くことなのかなと思います。

たとえ下手であっても、心を込めて丁寧に描いたものは必ず人に届くものになるし、また楽しんで描いたものはその楽しさが伝わる気がします。

私自身、本当に多くの方のアート作品に励まされました。

もし、自分が表現したいものがあるなら、先ずは描いてみるのがいいと思います。

描きながら、試行錯誤して、自分らしい表現の方法を見つけていくうちに、誰にもまねできないような作品が出来上がるのだと思います。

丁寧に、ハートを込めて、時間がかかってもいいので、感謝や愛を込めて描くこと大切さを再度体験した気がします。

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