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曼荼羅アートのデザイン力を上げる上達方法 自分の世界観を表現する基礎知識

曼荼羅アートのデザイン力を上げる上達方法 自分の世界観を表現する基礎知識

こんにちは。幸運を呼ぶ曼荼羅アート@divinemandaraartsの岩本幸子(イワモトユキコ)です。

質問者

曼荼羅アートのデザイン力がないんです。
いつも同じワンパターンになってしまいます。

Tweetで紹介した通り、曼荼羅アートのデザイン力をつけるには、
①たくさん作品を見ること
②たくさん描くこと
が助けになります。

とは言っても、落書きをたくさんしてもある程度は上手くなるけど、自分の世界観を自由に表現するまでにはなかなかならないですよね。

そのため、アウトプットの際に、曼荼羅アートの

  1. 模様(モチーフ)
  2. 描画テクニック
  3. 構図
  4. 配色

という基礎的なデザイン構成が役に立ちます。

デザイン構成というのは、一つ一つが木、その木が集まって森になるように曼荼羅アートのデザインを考える方法です。

これからプロの曼荼羅アーティストを目指す方、将来曼荼羅アートの講師をする方には、このデザイン構成を理解すると自分の世界観をもっと自由に楽に表現できるようになります。

曼荼羅アートのデザイン力を上げる上達方法 自分の世界観を表現する基礎知識

私も、最初は、自分の頭の中のアイディアだけで作品を描こうとしていて、すぐに行き詰まり、ワンパターンになってしまいました。

そこで、いろいろ曼荼羅アートのデザインについて調べたり、分析して、自分なりにまとめていきました。

その結果、

  • 曼荼羅アートにはある程度のデザイン構成があること
  • その構成に従って描けば、楽にデザインできること

が理解できるようになりました。

デザイン構成を理解してからは、アイディアが枯渇して描けないということがなくなっただけでなく、構図やモチーフを組み合わせて面白い曼荼羅アートに挑戦できるようになりました。

この記事では、誰でもできる曼荼羅アートのデザイン構成の作り方をご紹介していきます。

アイディアのインプット

最初は直感を使って描き始める曼荼羅アートも、次第にアイディアが枯渇してきてしまいます。

一人で頭を絞ってもなかなかアイデアは出ないので、まずはたくさんの作品を見てアイディアをインプットしていきます。

たくさんの作品を見るのは、インスタもいいですが、ピンタレストが超使えます。
気になるアイディアをボードにまとめておくと、後から簡単に見直すこともできます。

参考までに私のピンタレストの曼荼羅アート・アイディアのボードをご紹介しますね。

≫点描曼荼羅アート・デザイン

曼荼羅アートのデザイン構成

インプットができたら、次はアウトプットです。

アウトプットも、デザイン構成を意識して描くだけで、ぐんと上手くなります。

曼荼羅アートのデザイン構成は、大きく分けて四つに分けられます。

  1. 模様
  2. 描画テクニック
  3. 構図
  4. 配色

この三要素を上手く組み合わせることで、自分のイメージを曼荼羅アートに描くことができるようになります。

***

構成というと難しく感じる方は、曼荼羅アートのデザイン構成は、木と森に例えるとわかりやすいです。

1.模様

曼荼羅アートの中で繰り返される模様のことです。

この模様を、レベル分けして見てみます。

  1. 単純な模様
  2. 複雑な模様
  3. モチーフ

という感じで、単純な模様→複雑な形→モチーフの順に表現の幅が広がります。

簡単にかける模様の例

この模様を花、羽、葉っぱなどの具体的な形、モチーフにすると、さらに表現の幅が広がります。

曼荼羅アートで使えるモチーフの例

モチーフを綺麗に描くには、軽いデッサン力があると上達します。

とはいえ、ガッツリ写実主義的な絵を描くわけではないので、イラスト程度が描ければ十分です。

ここでは、私が参考にしているとっても簡単なデッサンの本をご紹介します。(Amazonのアフィリエイト・リンクです。)


≫線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法

***

ここまでが、曼荼羅アートの「木」の部分になります。

噛み砕くと、「木」の部分の模様を、簡単に描くか、複雑に描くか、モチーフの形で描くかという違いがあるということです。

2.描画テクニック

曼荼羅アートの描画テクニックは、線描、点描があります。

線描の曼荼羅アート

coloring-1

ぬり絵1

点描の曼荼羅アート

同じ模様でも、線描と点描では、全く違う表現になります。

①模様、モチーフに、②線描、点描などの組み合わせをするだけでも、さらに複雑な表現ができるようになります。

曼荼羅アートの点描の基本的な描き方はこちらのページからご覧いただけます。

≫6つのコツで初心者でも必ずきれいに描ける点描曼荼羅アートの基本の描き方

***

噛み砕くと、この部分は、「木」を線で描くか、点々で描くかということになります。

3.構図

曼荼羅アートには構図があります。

模様やモチーフの図形を、以下の構図に当てはめて描くだけでも、かなりデザイン性高く作品を描けます。

特に目立たせたい模様や図形、モチーフをうまく構図に当てはめて描いてみてください。ぐんとセンスがある作品に仕上がります。

一般的に使われている曼荼羅アートの構図は、

  1. 一の構図
  2. 四の構図
  3. 六の構図
  4. 八の構図

になります。

(1)一の構図

大きな円が一つある構図です。
全体として均一に模様が描かれていて、アクセントになる大きな模様がない構図です。
バランスが良く、安定した曼荼羅アートです。

一の構図の曼荼羅アート

曼荼羅アート「恩寵」

「恩寵」

(2)四の構図

正方形が基準になっている構図です。
堅牢なイメージを伝えたい時に有効な構図です。

四の構図の曼荼羅アート

岩本幸子 曼荼羅アート作品「プラサード」

「プラサード」

(3)六の構図

六芒星が基準になっている構図です。
六芒星には、無条件の愛を伝える形ですので、「愛」をテーマに作品を描く時などに特に使えます。
とても人気がある構図です。

六の構図の曼荼羅アート

mandala art blessing

「祝福」

(4)八の構図

曼荼羅アートの構図で最も多いのが、この八の構図です。
一番バランスが良いので、無意識にこの構図を使って描いていることも多いです。
また、八は末広がりで大変吉兆な形でもあります。
運気を上げたいテーマの作品には、この八の構図を使うといいです。

八の構図の曼荼羅アート

icecream

「夏の喜び」

***

この部分を噛み砕くと、「森」の形を決めるということです。

4.配色

配色は色相環を参考にします。

色相環の基本的な使い方は、簡単です。

  1. 隣同士の色を使って描くと、全体的にまとまりのある作品になる
  2. 反対側の色を使って描くと、色が喧嘩した感じになる
  3. 反対側の色は差し色で使うと、アクセントが出せる

同系色だけで描いた曼荼羅アート

曼荼羅アート「恩寵」

「恩寵」

相対色を使って描いた曼荼羅アート

Sparkle_X680

「煌き」

相対色をアクセントに使った曼荼羅アート

holy-grail

「聖杯」

***

噛み砕くと、「木」の色を決めて、「森」全体の色の配置を決めるということです。

ここまでのまとめ

  1. 模様
  2. 描画テクニック
  3. 構図
  4. 配色

を組み合わせると、初心者さんでも無限大のデザインの幅を広げることができるようになります。

配色とデザインのオススメの本

配色デザイン初心者さんでも、簡単イラストで、ものすごいわかりやすい本がこちら。

デザインと配色の基礎の基礎を学びたい方、自己流で学んだけどもっと洗練されたセンスを磨きたい方、どちらにも有益な本です。

とってもオススメです。

デザイン視点でイラストを描く 伝えたいことが伝わる29のヒント

上達するための練習方法

たくさんの作品を見て、デザイン構成を理解できたら、実際に作品を描いていきます。

その時に、

「自分だったらどう描きたいだろう?」
「もっと素敵になるにはどうしたらいいだろう?」

と、自問しながら描くと、自分の世界観を表現できる作品が描けるようになります。

また、練習ではなく、本番の作品に描きます。

練習を繰り返しても、実はあまり上達はしません。

本番=誰かに見てもらう、売れる作品を描く、くらいの心持ちで描くといいです。

本番の作品の上で、今できる最大限の知識とスキルを使って描くことが上達する近道です。

継続すること

最終奥義は、描き続けることです。

最初は、簡単な模様から描き始めた曼荼羅アートも、次第に複雑な模様、モチーフなどを追加して、自分の世界観を表現できる立派な作品になっていきます。

最後に

曼荼羅アートで一番多い相談が、「デザインがワンパターンになってしまう」というお悩みです。

私も、最初は、自分の頭の中のアイディアだけでなんとか作品を描こうとしていて、すぐに行き詰まり、ワンパターンになってしまいました。

頭の中にあるイメージを、もっと作品に表現したい、もっと世界観が伝わる作品を描きたいとの思いから、いろいろデザインについて調べたり、分析して、自分なりにまとめていきました。

曼荼羅アートのデザインの構成が、論理的に理解してからは、アイディアが枯渇して描けないということがなくなっただけでなく、構図やモチーフを組み合わせて面白い曼荼羅アートに挑戦できるようになりました。

アーティストさんは理論苦手の方も多いですが、直感と理論をうまく組み合わせることで、より創造性を広げることができるようになります。

今回ご紹介した方法が全てではありませんが、もし、あなたが曼荼羅アートのデザインがワンパターンで困っているなら、この記事が少しでもお役に立てることを願っています。

最後に、もっと曼荼羅アートのデザインを基礎から学びたい方は、点描曼荼羅講座がおすすめです。

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≫超初心者でも簡単!基礎から配色・デザインが学べる点描曼荼羅アート描き方動画(通信)講座 資格取得可

こちらの講座では、構図と配色の組み合わせについてさらに詳しく説明しています。

将来、曼荼羅アート講師になる方にとっては、論理的に理解していると、生徒さんにわかりやすく噛み砕いて説明できるので、良いですよ。

ではでは、曼荼羅アートのデザイン構成を使って、他の人を魅了する曼荼羅アート作品を描き続けていってください。

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