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曼荼羅アートをうまく描く近道

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こんにちは。幸運を呼ぶ曼荼羅アート@divinemandaraartsの岩本幸子(イワモトユキコ)です。

絵を描く人にとって、プロであろうがアマチュアであろうが「うまくなりたい」と思うのは必然的な望みではないでしょうか?

私も決して例外ではありませんでした。どうしたらもっと美しい曼荼羅アートが描けるだろうか?と、いつも模索していました。

今回は、その過程の中で、(途中休み休みでしたが)ここまで約9年ほど曼荼羅アートを描き続けて気付いた心の成長部分について気づいたことをご紹介したいと思います。

これから曼荼羅アートを描きたい方、もう既に描いている方にも、何かの参考になったら幸いです。

曼荼羅アートをうまく描く近道

私はこうして曼荼羅アートを描いてきた

これから曼荼羅アートを描こうとしている方、もう既に描いている方、絵が少しでもうまくなるには、きっとすっごい近道ってない気がします。(なんかすみません。)

でも、絵を描く上でいくつか大切にしてきたことがあるので、ここでご紹介しようと思います。

1.まずは描き始める

「自分の絵は下手だから」「誰も見てくれないから描いても無駄」「どうせプロになるわけではないし」という自分の絵に対する否定的な気持ちは、まったく無意味なので一切考えずに横に置きましょう。

曼荼羅アートでもほかの絵でも、始めたばかりでうまく描ける人はほとんどいません。

でも、続けていれば、そのうち、ものすごくうまくなることは十二分すぎるくらいあります。

絵が好きな方なら、どんなに人の中にも隠れた才能というのはあるものです。その才能を開花させるかどうかは、実は他人ではなく、自分自身を肯定的に受け止められるかどうかが先な気がします。

自分の持つ才能に目覚められるかどうか、そのためにも、先ずは、下手でもいいから描き始めましょう。

≫自己肯定感を高める方法

2.たくさん描く

曼荼羅アートに限らず、絵は、描かないとうまくはなりません。頭だけでは、うまい絵は決して描けないのです。

描くのが遅くてもいいし、時間がかかってもいいし、途中描かない時期があってもいいので、とにかく描き続けることです。

一枚一枚、丁寧に描くことを続けていると、昨日かいたものよりも今日、今日かいたものよりも明日、という順で、段階的にうまくなっていきます。

上手くなりたいなら、とにかくたくさん描くことです。

3.真剣に描く

「どうせ自分の絵は売れないから」と言って、落書きのようにいい加減に描いていると決してうまくなりません

どんなに小さな作品であっても、一枚一枚を、真剣に、丁寧に描くことで、必ずうまくなります。

手を抜いていると、今現在もてる100%の実力を出し切れていないので、それ以上の絵には到底たどりつけないのです。

小さくてもいいので、とにかく真剣に、絵と向き合いましょう。

4.他人と比べない

特に最初のうちは、「誰かの作品はうまい」「私の作品は下手」と言って、自分の作品を他人の書いたものと比べてしまって落ち込む方がいらっしゃいます。

どの作品がうまくて、どの作品が下手というのは、最も主観的なものです。誰かにとっては、素晴らしい作品であっても、他の誰かにとっては大したことない作品であることも十分にあります。

自分が心を込めて丁寧に描いた作品は、決して、ダメなことはないのです。

他人と比べすぎて、自分の作品を価値のないものと思いすぎないことです。

5.素晴らしい作品を見る機会をたくさん作る

曼荼羅アートでも、他の絵でも、ジャンルが違っても素晴らしいアート作品に触れることは、とても良い刺激につながります。

その中で、自分は「これからもっとこんな作品を描いてみたい」「こんな色や形を描いてみたい」「こんな世界観を表現したい」といった近い将来の目標を持つこともできるようになります。

素晴らしいアート作品をどんどん見て回りましょう。きっと今後のあなたの血肉になってくれます。

6.作品に自分の世界観を表現する

どんどん描いていくほど、技術面も向上するようになるため、自分の中の精神性が自然にどんどん絵に現れてくるようになります。

ためらわず表現していきましょう。

心の中で大切にしていること、愛していること、大好きなこと、そういった「大切な想い」や「願い」を絵に込めて描くことができるようになると、あなただけの「世界観」を持った絵を描くことができます。

自分の大切に思っている世界観を絵に込めましょう。

・自分に自信を持ちましょう。

・あなたの描いた絵は世界でたった一つだけの貴重なものです。

・誰かと比べる必要もないし、必要以上に自己否定をする必要もありません。

9年前の処女作を振り返って

私事になりますが、曼荼羅アートを描き始めた流れを少しここでご紹介したいと思います。

これから(曼荼羅)アートに挑戦してみたい方に、少しでも背中を押すきっかけにつながればと思います。

1.9年前の作品

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この曼荼羅アートは、約9年ほど前に、初めて私が描いた作品です。

始めて描いた作品は、今の作品に比べて決して細かくもないし、細密な込み入ったデザインでもありません。それでも、絵を描くことの楽しさや、絵が描ける幸せを感じながら、本当に楽しく描いたものです。

当時、一点一点、点描で形を作っているときに、「嬉しさ」や「幸せな感じ」をかみしめて描いたのを覚えています。

デザインも複雑なものをフリーハンドで描くことができなかったので、ハトの形と花の形は図形定規(形が切り抜いてある定規)を使って描いたのです。

素人丸出しの絵ですが、それでも私にとっては宝物です。

2.絵を描くことを完全に忘れていた

実は、私は、この絵を描く前は、完全に絵を描くことを忘れていたのです。

絵を描く以前はずっと外資系のエンジニアとして仕事をしてきて、その後プロのヒーラーに転身しました。その間絵はずっと描いていませんでした。絵を描くということ自体、生活の中に全く組み込まれていなかったですのです。

でも、子供の頃は、絵を描くことが大好きで、時間があれば、要らない紙に何かの絵を描いているほど大好きでした。でも、受験勉強に忙しくなり、学校でも家庭でも絵を描くことの価値などは一切ないような環境に置かれて、ずっと長いこと本当に忘れていました。

でも、人生の大きな導きは、私がずっと忘れていた絵への情熱を思い出させ、長い時間をかけて取り戻させてくれました。

そして、今は、絵を描いているときが一番幸せです。ずいぶんと長い時間がかかってしまいましたが、自分にとって絵を描くことが最も大切だったということを思い出せて本当に良かったと思っています。

そういう意味でも、この絵は、私の再出発点です。自分が絵を描くことが好きだったということを取り戻すきっかけにつながりました。

3.描くことの楽しさを取り戻す

子供の頃は三度の飯よりも絵を描くことの方が好きだった自分が、絵を完全に忘れていたこと、絵を描くことの楽しさを取り戻してきたことは、この上なくうれしいものでした。

そのため曼荼羅アートと出会ってから、うまいから描く、下手だから駄目だというような批判的な考えは一切なく、ただ純粋に「絵を描ける楽しさ」をかみしめて、描けることの幸せをただただ味わってきました。

曼荼羅アートは、難しいデッサンの勉強などがなくても、高い画材を買わなくても、自分の好きな形を、好きな色で、自由に描ける嬉しさは、かけがえのないものでした。

・これから曼荼羅アートを描いてみたいなら、絵が初めてだったり、絵を描くことが苦手な方でも、大丈夫です。きっと素敵な絵を描くことができるようになります。

・少しでも絵を描いてみたい気持ちがあるのら、曼荼羅アートは決して難しくないし、高い画力がなくても描けるので、ぜひとも挑戦してください。

傲慢さを手放す

1.行き詰まりを体験

その後、お恥ずかしい話ですが、曼荼羅アートを描き始めて、次第に、「自分ってうまいんじゃないか?」というエゴに支配されるようになりました。

絵を描くことにもっと欲が出て、「もっとうまく描くにはどうしたらいいのだろう?」とか「もっと人に褒めてもらうにはどんな絵を描いたらいいのだろう?」といったよこしまな考えが生まれて、この絵のような純粋な幸せだけで描くことがしばらくできなかった気がします。

一生懸命描いたのに、誰も褒めてくれない。

せっかくみんなに褒めてもらおうと思ったのに、見向きもされない。

それは、私自身の中にある我欲というか、「自分はこんなにすごいんだ」というような傲慢さが絵に現れていたからだったのだろう、と気が付くには、少し時間がかかりました。

・子供の絵は、技術的には決してうまくはなくても、たくさんの人の心に響くのは、純粋で、よこしまな欲から描かれているものではないからなのでしょう。

・傲慢さを手放しましょう。きっとそのほうが、純粋で美しい曼荼羅アートを描けるようになると思います。

2.絵と共に精神的に成長する

今は、私も9年ほどかけてもう少し精神的に成長していて、自分の傲慢さを手放してきました。(とはいっても、まだたくさんありますが。)今はもう少し純粋に、絵が描けることに喜びと感謝を感じて描いています。

でも今でも、心の枷を手放すと同時に、毎回毎回絵を描くたびに、今までできなかった表現の限界にぶつかっています。そのたびに「どうしたら自分の望んだとおりの表現ができるだろうか?」と試行錯誤をして壁を乗り越えて、の繰り返しです。

そうしてやっと、今のような曼荼羅アートを描くようになってきました。

≫曼荼羅アートでネガティブな感情を浄化する方法

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「感謝」

精神的な成長と技術的な成長と、両方が兼ね備わってくるほどに、「ずっとこんな曼荼羅アートが描きたかった」と願っていた曼荼羅アートが本当に少しづつですが描けるようになっていきました。

もちろん、世界にはもっと素晴らしい方もたくさんいらっしゃいます。

でも、ゆっくりでも、どんなに時間がかかっても、少しずつでも、一枚一枚丁寧に、一つ一つの絵を描いていくことで、たどり着く場所もあるのだということに気が付きました。

きっと、絵の上達に、近道はありません。(タイトルにしておいてすみません。)

技術的なものと、内面的な成長と、時間をかけながら、丁寧に向き合って、そして、乗り越えていくからこそ、描ける絵もあるのだと思います。

今、目標にしている素晴らしい絵描きさんも、きっと長い時間をかけて、ご自分の絵を通して、技術的な面と、そして内面の成長と、その両方に向き合われたからこそ、今現在素晴らしい絵を描かれているのだと思います。

絵の道も、他の職業と変わらず、口で言うほど簡単ではないと思います。

・絵が好きだから、絵を描くことが本当に幸せだから、長い時間をかけても続けていける。

・そして絵に時間を長くかけるほど、やっぱりうまくなる。

技術的な面は学べるけど

曼荼羅アートに限らずですが、技術的なことは教えてくれる機会はたくさんあります。

「どのペンを使って、このように色を塗れば、こんな感じの曼荼羅アートが描けます。」

でも、作家の持つ内面の美しさや、純粋さ、そういった精神的な学びを手に入れるには、最終的には他人任せでは難しいと思います。自分の内面の美しさやオリジナリティを抑圧しているものは、他でもない自分自身だからです。

曼荼羅アートを描くことで、「自分が本当にどうしたいのか」、「どんな表現をしたいのか」、本当に丁寧に自問自答して、我欲からではなく、純粋な思いにたどり着くこと。

この過程を一枚一枚の絵を描くことを通して自分自身で手に入れていくからこそ、何にも揺らがない自信やほかの人とかぶらないオリジナルの絵もまた生まれてくるのです。

≫曼荼羅の持つスピリチュアルな成長効果

・自分だけの世界観の持つ絵を描くには、最終的には、誰かに教えてもらう枠から抜け出すこと。

・絵を描くことを他人任せにしないこと。自分の足でしっかり立つこと。

まとめ

「ずっと絵を描きたい。」「曼荼羅アートを描いてみたい。」と、心のどこかから声が聞こえるなら、ぜひ、その心の声に沿って、新しいことに挑戦してみてください。

もしかしたら、「自分は絵が下手だから」という声も、同時に聞こえるかもしれません。でも、私のように、途中休み休みでも10年くらい続けていれば、それなりに見れる絵が描けるようになるものです。

絵は、描かないと、何年かかっても決して上達しません。そしてまた、自分の絵に向き合わないと、上達もしません。

他人と比べてうまい下手を考えることよりも、まず自分自身の才能や可能性を抑圧している自分自身に向き合うことです。

恐れずに、あなたのハートにある絵への情熱に、まず灯をともしてみてください。第一歩を踏み出すのです。

絵を描くことが楽しければ、必ず絵も上達していきます。時間をかけながら、自分の大好きなこと(絵を描くということ)を通して、「どうしたらもっとうまく描けるだろう」という問いかけの答えを、自分の中に見出していってください。あなたにとっての正しい答えというのは、きっと一つではないかと思います。

こうして自分の絵と自分自身と向き合うことで、誰にも奪われることない最も大切なものを、自分の内に見出していくことができるようになります。

自分の中に見出した最も大切なこと、それは、純粋さや美や愛といったものかもしれません。その内面の美しさを、曼荼羅アートにそのまま表現することができればできるほど、あなただけのオリジナルで美しい曼荼羅アートもまた生まれていくのです。

大好きなことに挑戦し続けるからこそ、手に入れることができる心の成長もまたあるのです。

≫失敗を恐れずに挑戦するとアーティストとしての可能性が広がる