曼荼羅アート
「白多羅菩薩」
382 mm X 542 mm(四つ切)黒画用紙、ゲルペン
2018年7月作
白多羅菩薩は、
観音様が人の世の苦しみを嘆いて流された涙からお生まれになったといわれる慈悲の女神様です。
チベット仏教ではとても人気のある女神様で、
人の持つ「優しさ」「思いやり」「慈悲」といった神聖な救済の側面を象徴されています。
この作品は、この慈悲の女神である白多羅菩薩のマントラを唱えながら、
白多羅菩薩様に全てを明け渡して約1年ほどかけて描いたものです。
中央の白い曼荼羅は、白多羅菩薩の持つ神聖な慈悲や愛を表しており、
曼荼羅の中に描かれている白い蓮は、
白多羅菩薩の持つ深遠な慈悲を表すように何度も色を重ねて深みと清浄さを表現しました。
また四辺にある緑の曼荼羅は、白多羅菩薩様がお座りになっている蓮の葉をイメージしており、
蓮の葉の中には、緑色一色だけではなく淡いピンクなどの色を薄く混ぜ込むことで、
女神の台座にふさわしいような温かさや神聖さを表現しました。
またその下にある水色の気泡のような曼荼羅は、
蓮が泥池の中から生えているように、水を表しています。
水はまた滋養や育むといったテーマを持つエレメントでもあります。
この複数の曼荼羅を合わせることで、
白多羅菩薩が、美しい蓮の花の台座にお座りになり、
どんな時でも慈しみや深い思いやりを持ったまなざしで私たちの世を見守ってくださることを表しています。
曼荼羅アート原画
「白多羅菩薩」
作品ID: 97945392
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