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バラの花誕生日曼荼羅アート「母の誕生日に」作画工程

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こんにちは。幸運を呼ぶ曼荼羅アート@divinemandaraartsの岩本幸子(イワモトユキコ)です。

誰かのお誕生日やお祝いのときに、手書きの絵をお送りするのは格別の意味があるように思います。

特に相手の方が大切な方であったり、大切な家族であるほど、世界でたった一つの心のこもった贈り物となります。

贈られた方もとても喜んでいただけるし、描いた自分も相手への愛や感謝をたくさん感じることができるので大変癒されます。

曼荼羅アートは、絵が苦手でも、初心者でも、難しくなく比較的簡単に贈り物となるような絵が描けるようになることも大きな魅力の一つです。

今回は、誕生日のギフトとして、バラとカスミソウを曼荼羅アートにしました。ボールペンだけでも、きらめくようなバラの花束を描くことができましたので、ここで描き方についてまとめておきます。

母の誕生日のために描いた曼荼羅アート「母の誕生日に」の描き方(メイキング)についてご紹介します。

曼荼羅アート「母の誕生日に」

バラの花誕生日曼荼羅アート「母の誕生日に」作画工程

準備するもの

最初に、今回の作画に必要なもの一覧をご紹介します。

  1. (黒)画用紙 (*ここでは15cm角正方形黒画用紙を使用していますが、色は黒でなくても大丈夫です。また、正方形でなくても大丈夫です。)
  2. 鉛筆(Bか2Bくらいが描きやすい)
  3. コンパス
  4. 分度器
  5. 定規
  6. ゲルボールペン

作画工程

絵を書き始める際の祈りと瞑想

最初に瞑想をして、母のために愛と感謝をもって作品を描けるように祈りを捧げます。

祈ることで自分の内面が純粋に愛と感謝だけになって、絵を描けるように神様からのサポートをいただけるようになります。

下書き1
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今回の曼荼羅アートは、誕生日用ギフトなので、通常描いている抽象的な図形を描かないで、フリーハンドでバラの花を描いていくことにしました。

バラのイラストの描き方

下書き2(下書き完成形)
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バラだけだと隙間が空いてしまうので、カスミソウも描き足していきます。

カスミソウの描き方

Googleの「カスミソウ イラスト」で検索して出てきた画像を参考にして、小さな可愛い花をちょこちょこ描いていくだけでそれっぽくなります。

カスミソウ イラスト 画像検索

色塗り一日目
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今回の花束の主役はバラの花なので、色を塗る順番は、バラの葉っぱ→カスミソウ→バラの順番で、一番目立たなくてもよいものから塗っていきます

バラの葉の部分を緑の細いペンで塗っていきます。葉っぱは今回の主役ではないので、花の陰に隠れるような感じで、花束の一部から緑が見えるような感じをイメージしながら塗っていきます。今回は葉脈は描かなくても大丈夫です。

バラは、華やかさを出したいので、金色で縁取りしていきます。

色塗り二日目
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バラの葉っぱが塗れたところで、今回は、バラより下にあるカスミソウを先に塗り進めていきます。

最初に、カスミソウの輪郭部分を銀色の細いペンを使って縁取っていきます。細かい部分であっても縁取りがはっきりしていると、図形がつぶれずにきれいに見えます。

次に、カスミソウの内側に薄いラメの銀のペンで花弁の部分を塗っていきます。そうすることで、花びらの下側にかすかにシルバーの色が影のように映えるので、花弁がぺったと平面的にならないのです。

写真だとわかりにくいですが、この時点では、カスミソウ全体が少し銀色っぽく見えると思います。ここで銀ラメのインクを少し乾かしておきます。

次に、バラも塗り進めていきます。バラは、今回の主役なので、とにかく丁寧に、感謝を込めて描いていきます。バラの花一つ一つが、母の笑顔のようにイメージしながら塗っていきます。

バラの花弁の端っこにまずは金のラメペンで下地を塗り、その上に、赤のラメペンを花弁の先端方向にインクを置くようににじませていきます。ラメペンの色を重ねることで、花弁が表面的にならずに、ふわっと立体的に表現できるようになります。

この時点では、お誕生日のお祝いの割には、何となくまだ暗っぽく、華やかさが足りない感じがしたので、バラをもう少し華やかに塗っていきます。

色塗り三日目
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前の日に塗ったカスミソウの銀ラメのインクが乾いたのを確認して、今回は、カスミソウの部分に下地の銀ラメの上に、白のペンで、花弁一枚一枚に点を打って花にしていきます。

手間がかかりますがこうすることで、下地に銀ラメがあるので、花弁の縁撮りにわずかに銀が見られて、輪郭がはっきりするので、平面的な花にならず、きれいなカスミソウができるのです。

バラの部分は、前日のままだと色が若干暗い感じがしたので、更に、金ラメのペンを使ってバラの花びら一枚一枚に丁寧に金の華やかさを足していきます。この時も、花弁の外側にインクが集まるように丁寧に塗っていきます。

これでだいぶお誕生日プレゼント感の華やかさが出てきました。

細かい花を丁寧に塗ってよく頑張ってここまで来ました。もうひと踏ん張りです。集中力が途切れそうになったら、ゆっくり休んでから続きを描きましょう。十分に休んでから描いた方がきれいな絵が描けます。安心していきましょう。

色塗り四日目

だいぶ華やかさが現れてきました。花束を描くのは、こちらも華やいだ気持ちになってとても楽しいです。今回も、引き続き、バラの一つ一つに笑顔を思い描いて描いていきます。

昨日までの作業で、金色のラメペンで、バラに華やかさを足しました。金色のペンのインクが乾いたら、今度はローズラメを花弁の先端に向けてムラ塗りします。

ローズラメは、花弁全体に塗るのではなく、あくまでも先端にローズが集まるように塗っていきます。そうすることで、バラの花びらのなかで、金色とローズ色のグラデーションが生まれとてもきれいになります。

ここまでくると、かなりバラが華やかになってきました。

完成まで、もう少しです。頑張りましょう。

バラが満足いく感じになったので、今回は、周囲のリボンを塗っていきます。

実は、リボンは、結構塗るのが難しいです。ここでも、Googleで「リボン イラスト」で検索して、リボンの色の陰影を観察して、どの部分を濃く暗く塗るか、どの部分を明るく塗るかよく観察して塗り方を決めておきます。

Google先生さまさまです。

シルクっぽい光沢をもたせながら平面的にならないように、影をつけながら、誕プレにぴったりのローズピンクの色を選んで陰陽をつけながら塗っていきます。

ここまで来るとほぼ完成ですが、最後まで丁寧に、喜んでもらえる絵を完成させていきたいとおみます。あとすこし、頑張りましょう。

色塗り五日目(完成)
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「母の誕生日に」

背景の開いているスペースに金色を塗って、更に、華やかさをプラスします。背景部分は、塗っても塗らなくてもいいのですが、誕プレなので、華やかにしたかったので、今回は金色を塗ってみました。

最後に、白のペンで、隅っこにサインを入れて、完成です。

細かいうえに、何層も色を重ね塗りを良く頑張りました。プレゼントを喜んでもらえるのが、楽しみです。

まとめ

今回の作品は、カスミソウ、バラが中心の柄となったので、とにかく細かい作業が多く根気が要る作業が続きますが、相手がプレゼントを喜んでくれるイメージをして、楽しみながら頑張りましょう。

今回のポイントは、

  1. フリーハンドを描くことも恐れずに、勇気を出すこと。勇気を出して絵に向き合うほど、結果として画力も上がっていくようになります。
  2. フリーハンドでイラストを描くときには、Googleで検索して、初心者でも簡単に描けるイラストの図案を参考にするといいです。バラのようなメジャーな花だと、親切な方が丁寧に描き方を教えてくれますので参考にします。
  3. お誕生日用なので、とにかく華やかに描くことを意識します。花の一つ一つに相手の笑顔をイメージしながら描くと、気持ちがこもって華やかな絵になります。
  4. 塗る順番は、目立たせないものから主役の順番です。今回は、バラの葉っぱ→カスミソウ→主役のバラは一番最後に塗ります。最初に塗ってしまうと、カスミソウや葉っぱの線がバラの花弁に重なってきれいな輪郭をとどめておくのが難しくなるからです。
  5. カスミソウなどの細かい部分の輪郭も丁寧に塗っていきます。良く見えない部分でも手を抜かずに、きちんと塗ってあると、完成した時に確実にきれいになります。
  6. バラを立体的に描くためには、何種類かのラメペンを使って重ねて塗ることで平面的にならず深みのある色が表現できるようになります。一色だけでバラを表現するのは無理でも、何度か繰り返して色を重ねることで、理想の色が出せるようになっていきます。

重ね塗りを上手に表現するコツは、

  • 目標になる色を最初にイメージする
  • 下地になる色を決めて、先にその色を塗る
  • その上に一番表に表現したい色を重ねて塗っていく
  • 余分な黒画用紙に色重ね塗りのテストをしてから本番画用紙に色を塗る
  • 薄い色から塗る
  • 同じ色なら線の細いペンを使って塗る
  • もし失敗したらシルバーやゴールドのラメペンを更に重ねて塗ることでぼかしを加えて、さらにその上から目標となる色をラメペンを使って塗る
  • 色を重ねるのは何回塗っても大丈夫なので、根気強く理想の色を出せるまで繰り返し重ねて塗っていきましょう

失敗を恐れずに自分の求めている色や表情を目指して、いろいろ試してみるといいです。きっと最後には、きれいな透明感のある色を塗ることができるようになります。

今回ご紹介したフリーハンドや重ね塗りなど、少しずつでも毎回新しい技法に挑戦していくことで、最終的に絵がうまく描けるようになっていきます。決して、失敗を恐れずに。どんなに時間をかけてもいいので、丁寧に、一つ一つに愛を込めて描いていきましょう。

 

実際に曼荼羅アートをお誕生日の贈り物として描いてみた感想

 

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最後に、私事になりますが、2018年10月の初めに、母の81歳の誕生日がありました。

母は、まだとても元気ですが、高齢でもあるので、あと何回誕生日をお祝いしてあげられるかわからないので、私ができる最善のものを送ってあげたいと思いました。

そこで、今回は、曼荼羅アートを描いてあげることにしました。

この作品は、今まで母がしてくれてきたことに対しての心からの感謝と、母への愛を込めて、約3週間ほどかかって描いたものです。

誕生日の日に届くように母に送ったのですが、とてもとても喜んでくれて、

「ありがとう。お母さんは幸せ者だ。」

と何度も何度も伝えてくれました。

今までも母の誕生日には高価なものを送っていて、母はもちろん喜んでくれていました。

私が母のために絵を描いたのは、きっと小さな子供のころ以来だったと思います。

今回は、何だか少し親孝行できた気がして、とても嬉しかったです。

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