こんにちは。幸運を呼ぶ曼荼羅アート@divinemandaraartsの岩本幸子(イワモトユキコ)です。
初心者の曼荼羅アーティストさんが、最初に選ぶのは、紙とペンです。
安いからと言って100均の紙だと、練習にはいいのですが、将来、作品を販売するのには向きません。
では、一体どんな紙を選んだらいいのでしょうか?
そこで、この記事では、
- 曼荼羅アートに向いている紙は?
- 発色の良い紙の種類を知りたい
- どんな紙を選べば失敗しない
といった点についてまとめて、曼荼羅アートに最適なおススメの紙をご紹介したいと思います。
また、発色を良くする方法もご紹介します。
曼荼羅アートにお勧めの紙 失敗しない紙の選び方
目次
曼荼羅アートにおススメの紙は、上質紙、画用紙、ケント紙(ケンラン紙)
曼荼羅アートに適している紙は、
- 上質紙
- (色)画用紙
- ケント紙(ケンラン紙)
があります。
これらの紙を選べば、先ず失敗することはありません。
上質紙、画用紙、ケント紙(ケンラン紙)の違い
上質紙について
上質紙は、いわゆるコピー用紙のことです。
印刷物に合った性質を持ちます。
紙は、柔らかく、表面はつるっと平らで、インクをよく吸収します。
マスキングテープをはがすときは、粘着されてちょっと難しいです。
入手は容易で、価格も安価な場合が多いです。
画用紙について
画用紙は、凹凸があり、表現がざらざらしています。
絵画用のほか、工作用に、切る、貼る、形を作るなどにも使われます。
厚みも厚口が多くあり、色も豊富です。
水彩絵の具などのとの相性も良く、表面の凹凸が絵の具をよく吸収します。
マスキングテープをはがすときは、粘着されてちょっと難しいです。
入手は容易で、幅広い価格体で販売されています。
ケント紙(ケンラン紙)について
ケンラン紙は、色ケント紙の別名です。
漫画を描くときに使われる硬質の紙です。
表面は平滑で、ペンなどの線画がきれいに描けます。
ペンのほか、アクリル絵の具とも相性が良いいです。
多量の水分を含む絵の具を使う場合は、表面がつるっとしているので水貼りをして使います。
マスキングテープをはがすときは、比較的きれいにはがれます。
入手はやや困難で、価格は幅広いですが、色ケント紙はやや高価な場合が多いです。
大切なのは厚み はがきくらいの厚みを選ぶ
重要なのは紙の厚さで、はがきくらいの厚さのものを選ぶようにしましょう。
薄いとインクを載せたときによれてしまったり、コンパスの穴が大きく目立ってしまったりします。
また、あまり薄くペラペラな紙だと、将来、お客様に販売するときに、どうしても安っぽく見えるだけでなく、紙自体の品質を確保できないため早く劣化するなどといった問題が生じます。
このくらいの厚さがあると、ペンで描いても、それほどよれないですし、厚みがあるため作品自体がしっかりします。
紙の厚さの表記
購入する際に、よく出てくる紙の厚さ表記。
なぜか、重量で表記されることが多く、初心者にはわかりにくいですよね。
はがきくらいの厚さの場合は、「150㎏~180㎏」と表記されているものを選びましょう。
連量 (コート紙、マット紙、上質紙) |
厚さの目安 |
55kg | 0.08mm 折込チラシ |
70kg 73kg 中厚口 |
0.08mm〜0.10mm コピー用紙 |
90kg 厚口 |
0.09mm〜0.13mm チラシ、ポスター |
105kg 110kg 特厚口 |
0.10mm〜0.16mm チケット、パンフレット |
130kg 135kg |
0.13mm〜0.19mm カタログ、パンフレット |
150kg 180kg |
0.21mm〜0.26mm はがき、名刺 |
220kg | 0.25mm 厚めのポストカード |
初心者にお勧めのサイズは?
サイズは、初心者なら10cm、15cm、20cm位までが描きやすいと思います。
100均の黒画用紙は?
100均の黒画用紙でも、もちろん、曼荼羅アートは描けます。
ご自分で楽しむ分には、まったく問題ありません。
ただ、どうしても紙質が薄いので、ペラペラな作品に仕上がってしまいますし、たくさん色を重ねるとペンのインクでよれてしまいます。
せっかく描いた美しい曼荼羅アートを、長い時間劣化せずに楽しみためには、100均画用紙は、あまりお勧めしません。
練習用に使う、試し描きに使うくらいにしておいた方が無難かと思います。
色は黒でなければいけないの?
黒以外の紙を使って描いても、もちろん大丈夫です。
お好きな色で描いてください。
曼荼羅アートにおススメの紙一覧
いろいろ説明しましたが、
「じゃあ、結局曼荼羅アートにおススメの紙はどれ?」
という方に、私がよく使う紙をご紹介しておきます。
上質紙(超厚口) 黒 正方形
アマゾンで買える四角く切ってある黒の上質紙です。
紙の質も良いので、将来販売を考えているのならこちらの紙はおススメです。
私も普段は、こちらの15cm角のものを使って描いています。
ケント紙(超厚口) 黒
黒ケント紙もおススメしたいのですが、通販だと入手が難しいです。
厚口の色ケント紙は、Amazonでは見かけません。
どうしてもケント紙(黒)を使用したい場合は、近所の画材屋さんに行って直接購入されるのが一番かと思います。
白い紙に描きたい場合
ペンで描くなら、インクジェット紙を選ぶのもおススメです。
インクの滑りやノリもいいし、にじまず、きれいに発色します。
少し高価ですが、格段に作品の質が良くなります。
マットタイプの写真印刷用のインクジェット紙を選びましょう。
曼荼羅アートにお勧めのペンは
曼荼羅アートを描くときに発色の良いペンは、こちらの記事(▼)を参考にしてください。
特に、黒画用紙に発色しないペンもありますので、購入するときには予め気を付けてくださいね。
その他発色が良いペン
私はあまり使っていないのですが、ペイントマーカーは発色が良いです。
特にポスカは、黒や色画用紙でもよく発色します。
色も豊富でたくさんあるので、表現の幅が広がります。
難点は、ペン先がやや太いので、細密画などには向いていないです。
発色をよくしたい場合のテクニック
黒い紙にペンで描く曼荼羅アート。
紙とペンの相性によっては、どうしても発色がいまいちの場合もあります。
その場合、発色を良くするためにいくつかテクニックをご紹介します。
重ね塗りをする
発色の鈍いペンの下に、類似の色を下地として先に塗ります。
少し手間ではありますが、重ね塗りをすると、発色がよくなります。
重ね塗りは、紙にインクが染み込まなくなるので、発色が良くなるだけでなく、複雑な色味が出せるので、おススメです。
赤をきれいに発色させる方法
実際に、下地に赤を塗った後、ラメペンの赤で重ね塗りをすると、とてもきれいに発色します。
下地剤を使う
紙は、大なり小なり、水分を吸収してしまう性質があるので、インクの発色を妨げてしまいます。
そのため、専用の下地剤を絵を描く前に塗ることで、インクを吸収することを防ぎます。
下地剤は、ジェッソなどのほか、アクリル絵の具を使えば、カラフルな下地の色を出すことができます。
下地剤
下地剤を紙に塗るときは、太めのハケを使います。
100均でも大丈夫です。一番安いものでもちゃんとできます。
この下地剤は即効性ですが、前の日に塗って、完全に乾いた翌日以降に描き始めます。
アクリル絵の具を下地に使って描いた作品
この作品は、実際に赤のアクリル絵の具を下地に使って描いたものです。
インクが神にしみこまないので、とてもきれいに発色します。
難点は、鉛筆の下線が消しゴムみでは消せないので、どうしても跡が残ってしまいます。
重ね塗りも、下地剤もひと手間かかりますが、理想の作品を仕上げるには一つ知っておくと良い方法です。