こんにちは。幸運を呼ぶ曼荼羅アート@divinemandaraartsの岩本幸子(イワモトユキコ)です。
初めての曼荼羅アートが描けたら、素敵に額に入れて飾りたいですよね?
初めての額選びだと、作品の雰囲気にぴったり合ったものを選ぶのはなかなか難しいです。
- 曼荼羅アートを描いたので、作品の雰囲気にピッタリの額を選びたい。
- 失敗しない額の選び方を知りたい。
こんなお悩みのある額選び初心者様に向けて、今回は、失敗しない額を選ぶ方法をご紹介したいと思います。
【0円無料】失敗しない額の選び方 第8回フリーハンド曼荼羅アート描き方通信講座
目次
今回の講座で使用するもの
- 完成した作品
- マット(お好みで)
- お好みの額
- メンディング・テープ
- はがせるシール(あれば便利。100均のものでも十分です。)
なぜ額に入れるのか?作品を保護するため
最初に、完成した作品を額に入れる理由を簡単にご説明したいと思います。
せっかくできた作品を裸のまま保管していると、湿度や温度によっては湿気てカビが生えてしまったり、場合によっては虫に食われたり、ほこりをかぶって色あせしてしまうことも考えられます。
落書きや下書きなどの作品ならいいのですが、初めての作品や、全身全霊を込めて描いた思い入れのある作品は、できるだけ汚れや劣化を防いで、いつまでもきれいな状態で保管したいものです。
素敵な作品を守るための一つの保護が、額に入れるということなのです。
特に最近の額はとてもよくできていて、紫外線カットのものが市販されています。
もしお気に入りの作品を飾りながら保管したいとご希望であれば、裸のまま画鋲で貼るより安くてもいいので雰囲気のある額に入れたほうがずっと長い間作品をきれいな状態で保ことができます。
額の持つ相乗効果
額は、作品の保護のほか、作品を引き立てる額を選ぶことで、更に、作品の魅力を2,3倍と高めることもできるようになります。
裸のままの作品より、安価なものでもいいので額に入れたほうが、作品そのものが一回りも二回りも大きく見えますし、額自身の持つ雰囲気が作品の存在感を高めてくれることもあります。
作品を引き立てるような素敵な額を選べば、お気に入りの作品が更に美しい装飾を施され、部屋の中でなお一層の美しさを放つようになります。
そのため、作品の雰囲気にぴったりの額を選ぶことがとても大切な作業になります。
額の構造について
一般的に、市販されている額は、
- 表面のガラスあるいはアクリル板
- 額の外枠(木製、金属製、樹脂製など)
- マット(紙やシルクなどでできていて作品サイズに窓が切ってある)
- スペーサー(厚紙や段ボール紙などで隙間が開かないように調整するためのもの)
- 蓋(額の外枠をはめる留め具が付いている)
で構成されています。
1.表面のガラス板またはアクリル板
額の表面には透明のガラス板、または、アクリル板があります。
紫外線やほこりから作品を守って、傷や汚れを防いでくれる役割をします。
ガラス板
- ガラス板の場合は、比較的安価なケースが多いです。
- また、大きな額になればなるほど重くなり、また、万が一、落下などで割れる危険があり注意が必要です。
- 展示会などで移動が多いような場合は、ガラスは避けておいた方が無難でしょう。
アクリル板
- アクリル板の場合は、ガラスに比べると若干値段が高い場合が多いですが、最近の額装の主流になっています。
- ガラスに比べてとても軽く、板厚も薄くて透明度もよく、強度が高いため取扱いで割れることはほとんどありません。
- ただし、乾燥している時期には静電気でほこりを呼ぶことがあるので、眼鏡ふき布のような柔らかい布で優しくふくのがおススメです。
2.マット
マットは、額によって有り無しがあります。
必ず入れなければならないものではありませんが、ほんの少しでもあると作品がより効果に見えます。
マットの材質は、紙のほかシルクなどを使ったものがあります。
紙製マット
- 紙のマットは値段もそれほど高くはないものが多いうえ、細いマットでもいいので、一枚はさむだけでかなり作品が豪華に見えます。
- 色も、テクスチャー(表面の素材感)もたくさんあるので、作品に合った引き立ててくれる色やテクスチャーを選ぶといいでしょう。
マットの使い方
- 大きなマットの中に作品窓を開ければ、より大きな額に作品入れることも可能です。
- マット自体も、一枚だけでなく、二枚や三枚など重ねて使うこともできます。
- 一枚のマットだけでもかなり豪華になりますが、複数入れると玄関などに飾ってもそん色ないほど豪華できれいな装飾となります。
額の選び方
額と、曼荼羅アートの相性が、1+1=2以上の効果を出す額があれば、作品自体も額に助けられてさらに素敵な演出が得られます。
丁寧に描いた作品であればあるほど、よりぴったりの相乗効果が期待できる額を選ぶのがとても大切になります。
1.紙に書いた曼荼羅アートに適する額は「デッサン額」
額にもいろいろな作品を装飾できるように、たくさんの種類があります。
- デッサンなど紙に描いた作品用の額
- 油絵などのキャンバス用の額
- 写真などの額
- 手ぬぐいや立体的な作品用の額
これらの額の違いは、作品自体の持つ厚みを挟み込める深さの違いになります。
大きなキャンバスような額に薄い紙の作品を挟もうとすると厚さが足りませんし、薄い紙用の額には大きなキャンバスははさめません。
本サイト内講座でお教えしている曼荼羅アートは画用紙などの紙に描いてありますので、デッサン額が適しています。
もし新しく、ご自分の作品用に額を購入されたい場合は、デッサン額をご購入下さい。
2.額のサイズ
額を選ぶときには、先ずどこに飾るかを考慮することが大切です。
例えばですが、
- 玄関などに飾る場合は、人目に付きやすく、豪華な印象のある大き目の額を選ぶ。
- リビングに飾る場合は、家族がくつろげるような雰囲気を出せるように考慮して、少し大きめの額であっても主張が強すぎないものを選ぶ。
- 寝室の場合は、リラックスしてよく眠れるように、優しい雰囲気のある額を選ぶ。
- トイレや廊下などの場合は、空間が広くはないので、こじんまりした小さ目の額を選ぶ。などなど。
それぞれの部屋の持つ意味合いと、部屋の広さ、飾る場所のスペース、インテリアの色使いや雰囲気、また、作品をどう見せるかなどのイメージを考慮して、求めているイメージに近い額を探します。
飾る場所の空間に余裕があるなら、作品より大き目か少し大きめの額を選び、額装内にマットをはさんで装飾するととてもきれいに飾ることができます。
3.額の色
額の色選びは、なかなか難しいのですが、ここでは、初心者でもなるべく失敗がないような色の選び方をご案内いたします。
3-1.作品を引き立てる額の色は作品のメインカラーに合った色を選ぶ
作品をより引き立ててくれる額を選ぶには、作品の持つメインカラー(一番目につく色)に合った色の額を選ぶと失敗がありません。
できたら作品のメインカラーと同系色か、同じ色があると額と作品との間に違和感なく一体感が生まれます。
例えば、
- 青水色を多く使った作品の場合、青系の額を選ぶ。
- 白がメインカラーの作品の場合、白の額を選ぶ。
作品と額のマッチングの例1
赤がメイン・カラーのこの作品には、赤のマットを使って統一感を出し、画用紙の黒色と同じ色の細めのフレームを選ぶことで、モダンな感じを演出しました。
作品と額のマッチングの例2
青がメイン・カラーのこの作品には、フレームもきれいな水色で統一感を出しました。
青を引き立てたかったので、マットはアイボリーの優しい白系のものを選び、あえて主張を抑えて、外枠のフレームにある金色でアクセントを出しています。
作品と額のマッチングの例3
この作品は、メイン・カラーが白であることと、またテーマが「白多羅菩薩」という女神様を表現していますので、額の外フレームも白で、なおかつ女性的な華やかさを持つ豪華なものを選びました。
3-2.作品のメインカラーの色の額が手に入らない場合はどんな色の作品とも合う金、黒、白などの無難な色を選ぶ
- 白の額
- 金の額
- 黒の額
- シルバーの額
などの無彩色や主張し過ぎないような色を使う方法はあまり失敗がなくて良い方法の一つです。
3-3.どうしても気に入った色の額が見つからない時には額の色をアクリル絵の具で好みの色で塗ってしまう
アクリル絵の具だと水にも強いですし、乾けば手に着くようなこともありません。
額をアクリル絵の具で塗る場合は、一度塗りより何度か重ねて色を塗ると安定した色味になります。
実際に塗る前に、安い額で練習してみるといいと思います。
4.額の材質とテクスチャー
額そのものの材質が木製、プラスチック、石製、金属製、樹脂製などがあります。
最近の額は、安いプラスチック製や樹脂製であっても、見目(テクスチャー)にはまったく天然素材と遜色がなく美しいものがあります。
値段は安くても、軽くて、手軽で、壊れにくい材質のものを選ぶといいと思います。
特に重量は大切で、大きな作品を飾る場合、額も大きくなると重くなるので、その分、落下などの危険が伴います。
できるだけ軽い素材を選ぶことが、落下防止にもつながりますし、また、万が一、落下した際の怪我や作品の損傷からも守ってくれることにつながります。
5.額の値段
お気に入りの作品を、玄関やリビングや寝室など、毎日目に付くところに飾る際には、妥協せずに本当に「これ!」という額を選ばれることをお勧めします。
万が一、値段のために妥協して、「いまいちだけど、」という気持ちで額を選ぶと、日に日に後悔をすることになります。
多少予算を考慮することは、もちろん大切ですが、最終的には心に響いた額を選ばれることは本当に満足した作品を完成させることにつながります。
ぜひお気に入りの額を購入して、大好きな作品を、毎日愛でられるようにすると、喜びもひとしおになりますので、ぜひ、妥協せずに選んでっください。
額は高いからいいというものではありませんし、安いから駄目というものでもありませんので、本当にご自分のハートにピンときたもの、作品との相性がぴったりのものを、丁寧に選ばれることの方が大切です。
6.額選びに困った時には
なかなかどんぴしゃの額に出会うのは正直難しいものです。
額選びで困った時には、
- インターネットの額シュミレーションを使う
- インターネットの額屋さんに作品の写真を送って選んでもらう
- 近所の額屋さんに直接作品を持ち込んで選んでもらう
などの方法を使っています。
額屋さんに相談する場合は、相談料が多少かかる場合がありますし、特注になる場合もあるので時間もお金も比較的かかるのですが、それでもイメージ通りの額を見つけられる確率がかなり高くなります。
また、プロの額屋さんならではの「どんぴしゃ」の額の提案は、本当に、自分で考えている以上の素晴らしい相乗効果の額に出会うこともあります。
お金と余裕がある方は、ぜひ一度、試させるといいと思いますよ。とても参考になります。
7.インターネットのおススメ額屋さん
インターネットで、比較的リーズナブルな値段で、素敵な額が手に入るショップがいくつかあります。
こちらの額縁屋さんは、種類も豊富で、比較的リーズナブルな価格の上、注文制作でも3,4日で納品してくださりとてもお勧めです。
とっても便利 インターネットの額シュミレーション
マルニ画材さんのホームページの中には、作品の写真を入れると額縁をシュミレーションできる機能があってとても便利です。
スマホで写真を撮って、サイト上で希望の額を選んで作品と額との相性を確認することもできるので、失敗が少なく、購入前に確認ができて手ても便利です。
ネットのシュミレーションなので現物の質感は得られないのですが、それでも頭の中で考えているだけよりは、格段に楽に額選びを間違いなくできるようになって本当に助かります。
額も結構高いので、間違ったものを購入してしまってからだと結構ショックが大きいですからね。
でも、それも一つの大切な学びでもあるのですが。。。(失敗しないと覚えられないことも多々ありますからね。)
額装の仕方
1.額装に必要な材料について
- 額に入れたいご自分の作品
- お好みの額
- そして
- メンディング・テープ
- もしお持ちならばはがせるシール
がを準備します。
2.作品固定用テープ(メンディング・テープ)
マットを使用するときに、マットに作品を張り付けるためのテープとして使用します。
額に入れる作品は、長期間、安定して貼れるテープを選ぶことが大切です。
短期間でテープの糊が経年劣化で変質したり、はがれてくるテープだと、額の中で作品が落ちてきてしまうため、安価な通常のセロファン・テープはお勧めできません。
また、安いセロファン・テープだとテープの糊の酸化劣化で紙が腐食したり、作品にしみだして汚したりする場合もあります。
専用のテープ
予算に余裕があれば、専用テープがおススメ。
作品を長時間安定的に固定するための専用テープ。糊の参加劣化による作品への汚染などを最小限に抑えることができる。ちょっと高価。ただし、比較的高価なため、予算に余裕がない方や、1枚しか額装しないような方は代替品のメンディング・テープをお勧めします。
代用品としてメンディング・テープ
メンディング・テープを使えば、作品を長期間安定的に張っておくことができます。
3M製スコッチ・メンディング・テープ 安価の割に長時間安定的に作品を固定することができる。初心者にはお勧めのテープ。メンディング・テープは、100均でも手に入りますが、できれば3M制のメンディング・テープがおススメです。
3.補助用にはがせるシール
はがせるシールは、マットに作品を張り付ける際に、仮止めシールとしてあると便利です。
作品をマットに張るときに仮止めする際に使用すると便利です。間違えてもはがせるので、メンディング・テープの位置調整のために使用します。なくてもできますが、あった方が失敗なくできます。
- マットに作品を張り付ける際に、マットの窓枠中央に、作品が曲がらないように位置出します。
- はがせるシールで作品とマットを貼って仮止めします。
- ひっくり返して、作品テープ(メンディング・テープ)で、作品とマットを固定します。
4.額に作品を取り付ける
では実際に、マット付の額に作品を取り付ける手順についてご紹介します。
こちらは額のタカハシ様の短い動画ですが、さすがプロという感じで、手際よく、あっさりマットに作品を張り付けています。
このマットに作品を貼る際に、初心者だときれいに張れないことがあるので、はがせるシールでいったん両端あたりを仮止めしてから、メンディング・テープで固定するときれいにできます。
5.額のひもの取り付け方
額を壁に飾りたいときには、額用のひもを裏面に通して使います。額のひもの通し方は、こちらの動画を参考にしてみてください。
大きな額の場合は、 紐を通して結ぶと、万が一紐が切れたと際に事故や怪我につながるので、ひもをつなげて通さずに、両側のひも穴に小さなわっかをそれぞれ結ぶようにすると、片方のひもが切れても、もう片方のひもが残っているため比較的安全である場合があります。
6.額を壁に取り付けるには
作品を額装できて、裏面にひもも結べたら、早速、飾ってみましょう。
壁に穴をあけたくない方は、三脚などを使っても素敵に飾れます。
また、最近では、壁に穴をあける際に、目立たなく、でも、しっかり耐荷重を持つピンも販売されています。
このピンのフックは、コンクリートだと難しいですが、木造や石膏ボードなどでは、虫ピンのような細いピン3本で止めるので穴が目立たなくていいですよ。
その割に耐荷重も7㎏ほどあって、普通の額縁なら十分に飾れます。
7.作品をライト・アップする
額に作品を入れて壁に飾ったら、ぜひ、安くてもいいのでLEDライトなどを使ってライト・アップしてみましょう。
特に夜間は、LEDのライトが作品を輝かせて、日中とはまた違った美しさを醸し出してくれます。ぜひ、試してみてくださいね。
8.そのほか額について困ったことがあるときには
額の補修やそのほかの額に関する困ったことがあるときには、近所の額屋さんに相談するか、インターネットの額屋さんに問い合わせするといいと思います。
プロならではの素晴らしいアドバイスをいただけるかと思いますので、ぜひ仲良くなって、いろいろ教えていただくといいと思います。
また日頃からアートやインテリア雑誌などを見ることで、額の配色のセンスも学ぶことができます。
固定概念にとらわれず、いいなと思える色合いやテクスチャー、配置、大きさをご自分の部屋でいろいろ試してみると、楽しみながら学べると思います。
連続講座内での質問やご意見について
講座の途中で、質問・ご意見・感想などがあるときは、お気軽にコメント欄にお残しください。
また、コメント欄への記入が嫌な方は、講座専用お問い合わせフォームにてお送りください。
質問・ご意見・感想を送信する
いただいた質問・ご意見・感想は、できるだけ他の参加者の方にも参考にしたいと思っていますので、コメント欄のほか、今後オンライン講座用の質問ページなどで(匿名にて)共有したいと思っています。
曼荼羅アートの描き方についてよくある質問
【0円無料】失敗しない額の選び方 第8回フリーハンド曼荼羅アート描き方通信講座
ほかの受講者様からの質問やご意見を自由に閲覧できることで、多くの方にとって多くの気づきや励ましにもつながることと思います。ぜひご連絡ください。お待ちしています。
【注意】
曼荼羅アートの作画に関すること以外の個人的なご相談ごとなどはお返事差し上げられませんこと、どうぞ予めご了承ください。
今回で連続講座は最終回
今回の講座で、フリーハンドで描く曼荼羅アート連続講座は、最終回となります。
第0回から第8回まで、長きに渡りおつきあいくださりどうもありがとうございました。
ぜひ曼荼羅アートを楽しんでくださり、大好きになってくれたらうれしいです。
【0円無料】初めてでもきれいに描けるフリーハンド曼荼羅アート描き方講座【通信講座】
もし、ご縁をいただけたら、Zoom講座も開催中です。ご興味がある方はどうぞいらしてください。
【ZOOM講座】絵が苦手でも必ず描けるスピリチュアル曼荼羅アート・オンライン・ワークショップ
オンライン・チャネリング講座